空想のお話

(仮)地球の空のこと。

芝生に寝転んだ僕の得意げに鳴らす鼻歌が瞼の内側から聞こえるふわっと風が通り過ぎたら太陽のまぶしさにさえ少しイラっとしたくらいだ鼻歌の向こう側からうっすらと聞こえてくる何だろう何だろうドンッ と破裂するようなキーッ と人が叫ぶようなこの地球の…

シーサイドじいさん

シーサイドで眠るおじいさんはぼくのおじいさんよりもずっと年上でどうやら魔法が使えるらしい通りかかるとくれるキャンディは確かにいつものよりも甘い気がしたおじいさんは時々海に潜るけどどうやら魚と話しに行ってるらしいそれを誰も聞いたことはないか…

いいわけのおどり

期日に間に合いそうにないからおどってごまかす約束を守れそうにないからおどってごまかす好きな子がこう言った「口だけ立派な男なんて 世界一ダサくてカッコ悪い!!」もしかしてそれっておいらのことかい?傷ついて立ち直れないからおどってごまかすかとい…

わたしのこと。

わたしは来る日も来る日も 透明で純粋なりんごを磨いてる。夢は魔法使いになること。みんなにはあまり理解してもらえないけどわたしは至って真面目にそう思ってる。わたしは良い魔法使いになりたい。誰かの心に優しい灯をともしたり時には悲しみを拭ってあげ…