発達障害である事を私が積極的に公言しない理由②

発達障害』という言葉を耳や目にする機会が増えている昨今。

私もその当事者であるわけですが、他の人に対して「発達障害かどうか」についてあまり気にした事がありませんでした。

基本的には「一般」と言われている人自体が、私からすればそもそも十分変わってる人たちだとも思うし、少数派が「変わってる」とされてしまう事は社会や、もっと言えば生物的に於いても本能的にそういう性質を持つものだと思うからです。

なので、誰かがアスペルガーADHDなどの発達障害だとか、HSPだとか、その他マイノリティであると公言していても、「そうんなんだね」と思う以上に、何か悪感情を抱く事も無ければ、何か特別だと思う事も無いのです。



よいしょ。
そろそろやっと本当に本題に入ろうと思います。

昔、鬱を患っていた時。
「同じ様な境遇の人と関わったら自分の中の何かが少しは救われるんじゃないか」と思い、そういったコミュニティーに入ってみた事がありました。

そしてその経験の中で、私はとある一つの嫌悪感を抱きました。

そういった悩みを抱えた人が集まったそのコミュニティーには勿論「辛いけどなんとか乗り切った」「今日は出来なかったけど明日は出来たらいいな」など、鬱と戦いながらも謙虚に自分と向き合う事を表現し、それを励まし合っている人もたくさん居て、そういうものを目にした時には自分も励まされました。
けれど中には、なんだか精神疾患を患っていたり病んだりしている事がカッコイイと思っているかのような表現をしている人たちも目についたのです。

「私は今日こんなに辛かった」
「俺なんか病みすぎて仕事飛んだ」
「私はリストカットした」
「俺なんかODした」

こういう言い方をしたらすごく良くない表現になるかとは思うのですが、それらがなんか病んでる自慢大会みたいに感じてしまったんです。
(勿論、これは私の受け取り方の問題なのでその人達が悪いという話ではありません)

『私は精神病みだから傷つけないでね!くれぐれも気を遣って絶対優しく接してね!!でも皆、私と仲良くしてね!!』
みたいな主張が多々あったり。

なんかその時に「自己主張の強い精神病みは厄介だな」という、こんなにも悪い表現でしか言い表せないほどの嫌悪感が生まれてしまったのです。
(同族嫌悪なのかもしれませんが)

そういう「調子悪い自慢」みたいな主張でコミュニケーションをしている人たちを見て嫌悪感を抱いてその場から即座に撤退したという経験から、自分の調子が回復して、過去を振り返ったりしているうちに「あんまりそういう事を主張するもんじゃないんだな」と思うようになったのです。



私は周りの人と違う部分がたくさんあるけど、周りの人たちも皆それぞれ変わってる!とも思っています。



私は診断がくだされた時、コミュニケーションがうまくいかずに相手に迷惑をかける事を未然に防ぐ為に「敢えて積極的に公言していこう!」と思いました。

その時に『カサンドラ症候群になった奥さんが夫へ抱く感情』を表現されているブログを知り、そこから、自分を含む”そういった人たち”に対して、どうしてもネガティブな感情を持つ人たちもたくさん居る という事を知りました。

そういった現実を知ると、私が「コミュニケーションがうまくいかずに相手に迷惑をかける事を未然に防ぐ為」と思ったのも、結局は「相手に迷惑をかけてしまった事で傷つく自分を守る為」のエゴだったんだな、と思ったのです。

「私は先に伝えたのにこのコミュニケーションが壊れたのはあなたがそれを理解して私を受け止める努力をしなかったから」という、自分が傷つかない為の防御線を張るに過ぎないな、と思ったのです。
(別に自分を守る為に防御線を張る事がいけないというわけではなく、私がそういった”エゴを押し付ける行為”に対して嫌悪感を抱いてしまう為、自分はそうしたくないなと思っただけです)



発達障害を抱える人だろうと定型発達とされる一般の人だろうと、コミュニケーションに失敗する事は誰にでもあり得るわけで。
その回数がとっても多いかどうかに差はあるかもしれないけど、なんか本当は皆同じだよな、と思いました。



最近ネットをやっていて思うのが、

「辛かったけど頑張れた!自分えらい!」
「こういう風にしてみたらうまくいったから良かった!」
と、それを見た私までがなんだか前向きで嬉しい気分になれるものもたくさんあれば

発達障害です!人間関係苦手です!」と公言しながらフォロワーめっちゃ1000人!とか。
発達障害なので相手の気持ちわからず全部言っちゃってごめんなさい!」と言いながらただただ悪口ばかりとか。
HSPで繊細なので優しく接してください」と言いながら他者に対しては心無い発言や態度を取ったりだとか。
LGBTへの差別反対!!!」と言いながら他者に対して自ら強い線を引いて拒絶するとか。



目の前にある事がどういった事であれ、全ては受けて次第、感じ方次第だとも思うので、私次第であり、私に問題があるのだとは思うのですが・・・

それにしても、

なんだかなぁ、と・・・苦笑

そしてまた私は、静かにするりとそこを立ち去る・・・



できれば自分と同じ感覚の人に出会ってみたいけど、その人もきっと「自分はこうなんです!!」って主張しないだろうから、これまた見つける事もできない。



まぁ結局、自分に合う人や居場所ってのはなかなか全然見つけられないな、どうしたもんかなぁ・・・
という。

ちょっとした愚痴を単にかっこつけて話しただけ となりました。苦笑
(なんなら公言するかしないかについてはむしろ必要以上に公言した気もするし、自己主張の強い精神病みは私こそなんじゃないかとも思うと結局同族嫌悪じゃん、ってオチになるわけですが、嫌われるのにはまぁまぁ慣れてるのでまぁいいでしょう・・・・・)


そんなこんなで、こんな話が出来る友達も居ないので、ここに書いて「書き書きセラピー」でスッキリするという自慰行為でしかない今日のブログを、最後まで読んでくださったあなたはとっても優しいという事だけがここに証明されました。



最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。



あなたが誰かは私にはわからないけど、ここにあなたへの感謝を置いておきます。



ありがとう